美容鍼
- 1 美容鍼の効果
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美容鍼は非常に細い鍼を使って真皮層に微細な傷をつけることで、その後の損傷の修復過程で真皮層に存在するコラーゲンやエラスチンなどの線維芽細胞の生まれ変わりを促すものになります。これが肌のハリに繋がると考えられています。
人間の体は傷の修復過程で、線維芽細胞が活発に代謝してコラーゲンなどの生成をして傷を治そうとします。創傷治癒学から裏付けられる効果です。
超音波の熱エネルギーを皮膚深層に入れることによってタンパク質を変性させてコラーゲンやエラスチンの生成を促す美容医療の「ハイフ(HIFU)治療」と似た機序になります。
- 2 血行改善
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鍼を刺入することにより侵害刺激が起きると軸索反射が起きます。軸索反射が起きると血管は拡張されて血流改善がされます。
血行が良くなり顔のむくみが改善され、ターンオーバーが促進されることにより肌理が整うことが見込めます。
当院では四肢への治療を含めることで顔のみの局所的な血行改善ではなく、全身を捉えて改善をしていきます。
- 3 筋肉
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顔全体の筋肉のアプローチをしてバランスを整えます。
顔にも沢山の筋肉があります。普段日常で表情をする際に使う筋肉(表情筋)や、食いしばり、食事のする時に使う筋肉(咀嚼筋)の使い方の癖などによって顔の筋肉が強張ってしまう、シワを形成してしまう等があります。
自律神経
自律神経は生活リズムの乱れや、十分な休息、栄養をとることができず強いストレスが続いてしまうとバランスが崩れてしまい様々な不調が現れます。心身が緊張してしまい交感神経が過剰に働くことがあります。
自律神経と〜背骨〜腰付近にある脊髄神経はつながっています。
興奮状態になり、交感神経が過剰に働くと血管は収縮するため、首肩や背中、腰の筋肉の血行は悪くなり、コリや痛みに繋がりやすくなります。
背中付近の筋肉緊張をとることと自律神経が整うことにはこのような関係性があります。
また、自律神経は内臓や血管などの全身の効果器に至り、呼吸や血流調整、内臓の働きを調整する大切な神経です。
呼吸に関わる筋肉の調整、鍼灸により全身の血管の拡張を促して血流改善、副交感神経優位にする四肢末端の鍼をすることにより施術調整します。
鍼灸による治療は交感神経と副交感神経のバランスを整え、自律神経の乱れからくる様々な症状(不眠、胃腸の不調、頭痛、耳鳴りなど)の緩和に効果が期待できます。
腰痛
腰痛にはいくつか種類があり、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄、腰椎分離症、腰椎すべり症、また、ぎっくり腰を含めて原因の特定が難しい腰痛も多々あります。
実際にレントゲンやMRI等の画像上で上記の様な診断があったとしても痛みが取れることは少なくありません。
すべての症状がその病名に起因しているとは限らず、画像と症状は一致しないことの方が多いのです。
腰痛を引き起こす原因とされている代表的な筋肉はいくつかあり、どの筋肉が直接的な要因になっているのかを特定します。マッサージなどでは中々届かない深い場所にある筋肉(コリ)まで刺激できます 。
また、東洋医学での視点において痛みを引き起こしている原因は「不通促通」つまり「気血水」が停滞してしまい流れが悪くなることによってだと考えられています。
当院では流れが悪くなってしまう原因とされる臓腑を高める治療を行い「気血水」を全身に流した上で、局所の筋肉を特定しての治療で改善に導きます。
糖尿病
日本人の糖尿病患者の方はⅡ型の糖尿病多く、生活習慣の乱れや加齢が原因とされておます。
運動不足や肥満などが原因でインスリンの働きが鈍ってしまい、血糖値が上昇してしまいます。
糖尿病は適切な治療と生活習慣の改善によりコントロールが可能な病気です。
鍼灸治療により全身に鍼刺激により血流改善をして西洋医学との併用治療も効果的です。
体の機能を高めることで、糖尿病の根本改善を目指します。薬を飲まなくても適切な血糖値をキープして、低血糖状態のリスクを減らす身体作りをしていきます。
肝臓・腎臓、特に脾臓の機能を高め、血糖値を調整するツボを使っていきます。(東洋医学上の臓腑になります)
西洋医学だけでは治療が難しい糖尿病も、東洋医学による鍼灸を併用して体質改善を目指していきます。
膝の痛み(変形性膝関節症など)
変形性膝関節症とは加齢や過負荷などにより膝の軟骨や半月板がすり減り、変形をしてしまうことを指します。
それに伴って炎症による関節痛が原因で「正座がしずらい」「歩行時に痛みが出る」「夜間痛がする」といった問題が生じてしまいます。
病院で検査をしてもらい「変形性膝関節症なので手術が必要だ」と言われたという方を聞きます。
変形が強くて、軟骨がほとんど消失してしまい本当に骨同士がぶつかっている場合は手術が必要と思われますが、痛み止め、ステロイドの治療方法は長期使用や高用量投与での副作用が伴うこともあります。
もちらろん東洋医学の鍼灸治療では変形した関節を直接手術のように治すことはできません。しかし体全体のバランスを見ながら施術をする東洋医学の方がやはり優位性は高く、痛みは東洋医学の方が取れやすいと考えています。
どうしても高齢になるほど痛みの緩和が難しいとされていますが、実際に80代の方でも膝の痛みが緩和されて薬を飲む必要がなくなったという方はいらっしゃいます。
痛みがあまりに強いと「歩けなくなるかも」といった不安がよぎってしまうかもしれませんが鍼灸治療でやれることはあります、お気軽に当院にご相談ください。
首肩の痛み(四十肩・五十肩など)
四十肩・五十肩とは
肩の関節周囲の組織に炎症や癒着が起こり、肩の動きに制限をきたし、肩の広範囲に痛みが生じる疾患を言います。
症状が激しい方は、少し肩を上げるだけで激痛をともなうこともあります。
こうした症状が数年に渡り表れては消失することを繰り返します。
石灰沈着、腱板断裂、または骨そのものには異常がないため明らかな病態診断をつけることができないものを肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)といわれています。
加齢、血流の低下、ホルモンバランス、生活習慣など原因は諸説ありますが十分に解明されていません。近年では体質などによっては年代を問わず発症すると言われています。
レントゲンやMRI検査をおこなっても異常が確認できない場合は、腰痛や膝痛と同じで病院でできることは「対症療法」に限られてしまいます。
鎮痛作用のある湿布、痛み止めの薬剤投与。
痛みを和らげる局所麻酔薬や、ヒアルロン酸の注射の注射などです。
原因がはっきりしない場合は西洋医学による療法よりも、東洋医学の方が優位性もあり痛みの緩和も可能です。
