私自身が怪我をして後遺症に悩まされいた当時はインターネットがそこまで大きく普及していないということと、現在でも本物の東洋医学、中医学の鍼治療を提供している鍼灸院が少ないということから「東洋医学や中医学による治療」と出会うことが中々できませんでした。
現在はSNSを含めインターネット普及により鍼灸治療も徐々に認知されてきていると思われますが現状はやはり現代医学鍼(神経、筋肉の考え方から鍼灸を行うものです)を提供している治療院が多く、思えば私自身も東洋医学と出会う前はこのような治療を受けて中々改善が出来ませんでした。
現代医学鍼が悪いというわけでは無いのです。私も大いに現代医学鍼の考え方を取り入れております。しかしそれは教育や情報の少なさ等に問題があると思います。中国国内での鍼灸、漢方処方から精製、国をあげての「中医学」というものを実際に体感してそのように感じています。
一方で東洋医学は、森をみて木を治すと言えばよいのでしょうか。体全体をみて病の根源、身体機能の不調を改善します。
例えば、腰が痛いとします。
腰に直接原因がある場合もありますが、多くの場合全身のバランスが悪くなり(内臓も含め)その歪みが腰に集まり症状、痛みが起きていると考えています。
つまり腰が痛いといっても、腰だけでなく全身に鍼灸施術を行ない、根本的な治療が必要と考えます。
慢性病に対して目覚しい効果を発揮するのです。
経絡治療では、脈をとり、どの経絡(臓腑)が弱っているか調べ、その経絡を元気にする経穴(ツボ)を選びながら治療をすることが基本になります。
その上で症状が出ている局所周辺の治療を行います。
西洋医学による局所中心の鍼灸術とはまた違った考え方になります。
当院では全身の経絡のバランスを整えて身体を改善させていく東洋医学を基本としての鍼灸施術を行なっています。